忘れもしない梅雨目前の6月、私はブヨに噛まれました。
アウトドアではよく聞く虫ですが、まさか私が実際に経験するとは…。
1人でも私のような思いをする人が減ってほしい!
ブヨ(ブユ)とは?
ハエの仲間なんですが、家に侵入してくるハエよりかなり小さく、3〜5mmほど。
コバエほどではないですが小さいですね!気づかないうちに噛まれているのも納得です。
冬以外は活動している虫です。
メスが血を必要とするのは蚊と同じですが、蚊が針のような口で刺すのに対してブヨは皮膚を噛み切って出てきた血を舐めます。
その時に注入される唾液がかゆみ・痛みの原因です。
それは2020年6月の悪夢
梅雨に入る直前、6月の上旬にことは起こりました。
ちょうどホタルが舞う時期に、きれいな川のある山の中のキャンプ場に行きました。
ちょこちょこ小雨は降っていましたが体が濡れるほどではなく、『なんとかキャンプできてよかったね〜、日頃の行いのおかげかな〜』とみんなウキウキ。
お目当てのホタルが思ったより多くいて子供も大はしゃぎ、ビールを飲みながら焚き火を眺めてそろそろ寝ようかなーという時、腕とふくらはぎがかゆいことに気づきました。
触ってみると蚊に刺されたように少しだけぷくっとしていましたが、全く気にも留めずムヒを塗って眠りにつきました。
翌朝もいつも通りに目が覚めて、昨夜かゆかったところも相変わらずかゆいだけで特に何もありませんでした。
ここまではステキなキャンプの思い出だったのですが…
だんだん悪化してくる…
そして夜。
かゆみがだんだん激しくなり、搔きすぎたせいか痛みを感じ始めました。
その頃には赤みが広がって腫れも倍以上に。
ですが私は、さすが山の蚊は強いんだなと感心していて呑気に過ごしていました。
虫刺されが火を噴く
そしてまた翌朝。
足の痛みで目が覚めました。
ふくらはぎが熱く、脈打つようにズキズキと痛みます。赤みも強く広範囲に腫れていました。
仕事だったのでなんとか会社に行きましたが、歩くと痛みがグワッと襲ってくるんです。
皮膚の表面を噛まれているはずなのに骨に響くような痛みなのはなぜなのか…。
たまらず会社を早退して皮膚科へ行き、ブヨに噛まれたと診断されて塗り薬と飲み薬が処方されました。
家に帰り着く頃には足を引きずる状態で、薬をのまないとじっとしていることさえ辛かったです。
痛みは2、3日で引きましたがかゆみはしつこく残り、なんだかんだで1ヶ月はかゆかったですね。
噛まれた跡は黒くなって一年ほど残ってしまいました。
噛まれちゃった原因
原因①キレイな川のあるキャンプ場だった
ブヨは幼虫の間、キレイな渓流で生活しているので成虫も当然そのあたりに生息しています。
ホタルがいる川=ブヨもいる、ということですね。
原因②湿気がすごかったので半袖・ハーフパンツだった
その日はとても蒸し蒸しする日でした。
たまに雨がパラついて汗も乾かず、体がベタベタするのが気持ち悪くて半袖Tシャツにユニクロのリラコ(ステテコみたいなもの)という肌の露出が多いいでたち。
どうぞ噛んでくれと言っているようなものですね。ブヨには魅力的に映ったことでしょう…。
原因③雨が降ったり止んだりしていた
夏が近づいてくると暑さのやわらぐ朝晩に活動することが多いブヨですが、日が照らず湿気の多い日は関係なく活動しています。
まさに私が噛まれた日。
一日中、ブヨに狙われていたんでしょうね。
原因④酔っ払っていた
お酒を飲んでいると蚊に刺されやすいと聞いたことはありませんか?
お酒を飲んでいると汗をかき、呼吸も速くなって二酸化炭素を通常より多く吐きます。
蚊はその汗や二酸化炭素を感知して寄ってきます。
ブヨも全く同じ。
いつもはキャンプではお酒は飲まないんですが、その日に限ってビールを飲んでしまったんですよね。
ビールは炭酸なので余計に二酸化炭素を出していたんだと思います。
子供たちと夫は噛まれなかった!なぜ?!
どうでしょう。怖くなってしまいましたか?
大人でも噛まれると大変なことになるブヨに子供が噛まれたら…と心配になりますよね。
でもこの時、同じ場所に居たにも関わらず2人の子供たちと夫は全く噛まれなかったのです。
考えられること
子供と夫が噛まれなかったのはたぶん虫除け対策の違いです。
腰には電池式でファンが回る虫除け、あとはミストタイプの虫除けをしっかりかけていました。
蚊取り線香を焚いたタープの下におり、夫と子供たちの周りには虫除けのバリアが張られている状態だったと思います。
私はと言えば面倒くさがって全く虫除けをせず、タープから少し離れてビールをグビグビと飲んでいたわけで。
書いていて後悔しかありません…。
できるだけブヨに噛まれないようにするまとめ
山の中でキャンプするときにはなるべく肌を露出せず、明るい色の服装をする
夏は薄手や冷感素材のもので工夫して肌を隠しましょう。
ラッシュガードが機能的でおすすめです。下はズボンがマスト。
黄色やオレンジなどの明るい服だとブヨが寄り付きにくいです。
お酒はほどほどに
山には熱や二酸化炭素感知で寄ってくる虫がたくさんいます。
ブヨや蚊の他に、大型で見た目が怖いウシアブや、知らぬ間にひっつかれているヤマビル、感染症にかかる恐れのあるマダニなど。
外で飲むお酒は最高ですが、判断力も鈍ってしまうことですしほどほどにして、おいしい空気を楽しみましょう!
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おすすめなのはミストタイプです。
塗り込むタイプより素早くまんべんなく行き渡ります。
服装対策をしっかりしたうえで隠しきれない部分をガードしましょう。
見えない首の後ろや、チェアに座っていると動きの少ない足(くるぶしあたり)は忘れがちなので注意です。
【おまけ】頼りになる?おにやんま君
ブヨの天敵はトンボです。
子供のころからなじみのある虫ですが、トンボは虫界では最強とも言えるハンター。
特に日本最大級のオニヤンマはスズメバチさえも倒してしまうこともあるほどの強さです。
そのオニヤンマをかたどったブローチが「おにやんま君」です。
服や帽子、テントに付けると効果あり?
見た目もかわいいので用心棒にいかがでしょうか!