キャンプの大敵、それは風です。雨より厄介な気がします。
近くで風力発電が行われているような強風の吹きやすいところ(標高700m以上)でキャンプをしたときは、何の予備知識もなかったため大変な目に合いました。
キャンプ中に急に強風が吹いても慌てないよう、対策をお教えします。風を制する者はキャンプを制す!
強風とは?
強風の定義
気象庁によると強風注意報が発表される基準は、(地方によって違うようですが)平均風速がおおよそ秒速10mを超える場合だそうです。
秒速10mを超えると傘が差せなかったり、木全体や電線が揺れ始めたりします。
結構強い風ですね。
強風が吹きやすいのはいつ?
一年で一番強い風の吹きやすいのは、春一番でおなじみの「春」です。
ですが、ほかの季節に強風が吹かないわけではありません。
風というのは大気の温度差によって発生します。
寒気と暖気の境界である前線や、低気圧が通過した時にも強風が吹きます。
地形的に吹きやすいところもありますので、キャンプ場の情報を集めておくといいですね。
設営の時の注意点
テントのガイロープはペグでしっかりと固定
テントが風で飛ばされないよう、ペグを深く打ち込みしっかりと地面に固定を。
ペグとガイロープの関係は90°がベストです。テントやタープから45°の角度で地面に向かっているガイロープであれば、地面に打ち込むペグの角度も45°です。
就寝中はテントに何かあっても気づきにくいので、寝る前には必ず各ロープを触って確認してください。
たまにガイロープを張っていない人を見かけますが危険です!
また、テントの入り口が風の吹いてくる方向を避けるように張りましょう。
タープは張らないという選択も
タープは風に煽られやすいので強風時は張らない、すでに張っている状態で強く風が吹き出したらタープを片づけるという選択も視野に入れてください。
大型のタープやポリコットンのタープは、風にあおられるとかなりのパワーでガイロープを引っ張ります。
朝起きたら『タープはどこ~?』ということになりかねません。
キャンプ中の過ごし方
チェアは吹っ飛ぶ
軽量・コンパクトな組み立て式のチェアなどは風を真正面から受けると、座面が帆の役割をして転がっていきます。
ころころころ~と簡単に転がっていくので、追いかけるのは恥ずかしいです。
焚き火の方に転がってしまうと悲しいことになりますし、何よりとても危険です。
焚き火はどうする?
少し強い風程度であれば陣幕を張れば対応できるかもしれませんが、強風の時は即刻中止を。
思ったより遠くまで火の粉は飛んでテントやタープに穴を空けます。
自分のギアだけであれば自己責任で済みますが、隣や向かいのテントに穴をあけるとトラブルになります。
火は消えても風が吹けば火の粉は飛んでいきます。しっかりと消火を確認しましょう。
焚き火は完全に消したと思っていたので目を離していたのですが、いつの間にか火の粉が飛んだようで座面が燃え尽きたチェアを発見。火に強い素材だったので炎が上がらなかったのは不幸中の幸いでした。反省しています。
意外と炭火も危険
こちらもかなりの強風であれば火の粉が飛びます。バーベキューは要注意です。
急な強風に遭遇すると調理できなくなることもあるので、念のため別の調理方法を考えておいたほうが無難です。
これもまた反省していますが、炭火から飛んだ火の粉でツールームテントのスカート部分(風がテント内に吹き込まないようについている裾のぺろぺろ)に穴が空きました。難燃素材でよかったです。テント全焼なんて、考えたくもありません・・・
就寝前に必ず片づけを
テーブルやランタンポールなど、まさかと思うものが寝ている間に飛んで行ってしまうことがあるかもしれません。寝る前に車やテント内に片づけましょう。
体調に気を付けよう
風は思った以上に体力を奪います。
ずっと風に吹かれていると体力を奪われて風邪をひいてしまうかも。
いつもと違う環境ということもあり、小さな子供はすぐ体調を崩しがちです。
なるべく風に当たりすぎないようにテント内で過ごしたほうがいいですね。
秋に入ったばかりでそこまで寒くないのに、風に吹かれすぎて震えが止まらなくなったことがあります。真夏以外の季節はアウターも準備です!
まとめ
雨ばかり警戒して風は気にしていなかった私ですが、尋常ではない強風を経験してからは注意するようになりました。 ではまとめます!
- キャンプ場が強風が吹きやすいか知っておく
- テント・タープの設営に注意、ガイロープやペグの固定の確認をしっかりと
- ギアが飛ばないよう、テントにしまう
- 焚き火や炭火の消火は最新の注意を払う
- 体調を崩さないよう風に吹かれすぎないようにする
以上、Hazumuでした。