コロナ禍となって一気に需要が高まったキャンピングカー。
しかし我が家は今年、2年乗ったキャンピングカーを売りました。
なぜその選択をしたのか、お話ししたいと思います。
売ったからといって悪口を言うつもりではありません。この車は間違いなく、我が家のキャンプライフを支え、たくさんの思い出を作ってくれました。
我が家のキャンピングカーについて
出会い
キャンプを始めてから約8ヶ月、自宅近くのキャンピングカーの販売店に気まぐれに寄ったことが始まりでした。
夫が昔からキャンピングカーに憧れていて、さらに我が家のキャンプ熱が高まっていたこともあり夫婦で購入に前向きになりました。
キャンピングカーの種類
キャンピングカーにはベースの車によって大まかに3種類に分けられます。
バスがベースのバスコン、トラックがベースのキャブコン、バンがベースのバンコンです。
通勤にも使うことが決まっていたのでバスコンは問題外、キャブコンも目立ちすぎるということで、ハイエースベースのバンコンを検討していました。
そして購入
私たち夫婦は思いつくと突っ走る傾向があるので、検討→購入は決まったも同然でした。
最終的に決定したのは、おしゃれバンコンビルダー、トイファクトリーのTOY’S BOX 540という車。
ハイエース(ワイド・ハイルーフ・スーパーロング)がベースの、車中泊とキャンプのいいとこどりのキャンピングカーでした。
本物を見て触ってしまうと欲しくなって当然のいい車でした。
ちなみに装備は・・・
ベンチレーター(天井の換気扇)、FFヒーター(車の燃料を使用する暖房設備)、サブバッテリー、冷蔵庫、シャワー(足を洗う程度)、サイドオーニング(車のサイドにつけるタープのようなもの)などを付けました。
車中泊というよりキャンプでガシガシ使うつもりだったので冷房設備はいらないか~と思い、このような内容となりました。
なぜ売ることになったのか?
金銭的圧迫
通勤車として使っていた
私はうどん県在住でして、同郷の方ならわかっていただけると思うのですがうどん県では1人1台の車がないと生活していくのがとても不便です。(もちろん地域によるのですが、公共交通機関に乏しいのです。)
そして家の駐車場問題と財布事情によりまして、夫婦の車それぞれ1台+キャンピングカーの計3台を所有するには無理がありました。
なのでキャンピングカーは夫専用とし、通勤にもこれを使っていたのです。
そこでネックとなったのが燃費と車体の長さ。
燃費は夏はリッター5kmとなり、じわじわと家計を圧迫しました。
また長さが5m40cmほどあるので、夫が通勤用として借りる駐車場も余裕があるところでないと取り回しもきつかったため、条件が合うところは少し離れたまあまあお高いところしかありませんでした。
やっぱりローン
乗っていたキャンピングカーはとてもリーズナブルな部類なのですが、それでも月々の支払いは我が家にとっては痛かったです。
10年ローンを組んでいたので長い道のりでした。
ガソリン代+駐車場代+10年ローン・・・。初めからわかっていたことではありましたが予想以上でした。
キャンプスタイルに合わなかった
キャンピングカーは車中泊もできるキャンプもできる!という車ですが、我が家はどちらかというとキャンプ主体だったため不便に思うところが少しありました。
ソロで行くなら最高だったんですが、家族4人、ちょっと大柄なのもあって困ったことがありました。
ベッド展開が大変
TOY’S BOX 540は寝るスペースを確保するためにシートを倒したり動かしたり、ボードをはめ込んだりという作業が必要なのですが、キャンプの荷物が場所をとっている中、荷物を除けながらベッド展開をおこなうのはしんどかったです。
慣れてしまえばかかる時間は短くなりましたが、腰が痛い・膝が痛い私には中腰がこたえました。
夜にゆっくりできない
また、下の子供が小さいので夜は先に寝かしつけていましたが、車の中に放置するわけにもいかずその後はみんなで車にこもっていました。
もう少し焚き火をしたくても誰かは車に残らなければいけません。
結局車内でテレビを観たりになってしまうので、テントであれば外から中の様子をのぞいて確認できるのになあ・・・と思っていました。
FFヒーターの音が気になる
あっという間に車内が温まるFFヒーターは冬に活躍します。
どこでも使えるものと思い込んでいたのに、いつも行っているキャンプ場で禁止されていました。
キャンピングカー専用のサイトなのに・・・涙
意外と音が大きく隣のサイトの迷惑になるので、禁止されていないところでも結局ほぼ使わずじまいになってしまいました。
RVパークを利用すれば使えたのかもしれませんが、我が家はキャンプメインだったので行くことはありませんでした。
なぜ売ったことが【前向き】と言えるのか?
ここまで読んでいただいた方は、タイトルにある【前向きな決断】ってなんやねんと思っているかもしれません。
たくさん不便なところや我が家に合わないところを挙げてしまいましたが、それでもやっぱりキャンピングカーは楽しかった。
「キャンピングカー」という響きだけで子供たちははしゃぎ、車で寝るというそれだけで特別な感じがして家族は笑顔になりました。
テントを張らないので、今まで設営にかかっていた時間をキャンプを楽しむことに使えました。
上の子は高校受験の時、キャンプ中にキャンピングカーの中で勉強をしました。
たった2年でしたが、確実に我が家の歴史の中心にあった車でした。
来年は上の子が大学受験、下の子が小学校に上がります(11歳差です)。
これからお金がどんどん必要になる時期、無理をして『もうキャンピングカーには乗らない』という気持ちになるよりは、今降りて
『子供たち(特に下の子)が落ち着いて余裕ができたときにもう一度乗ろう』
というのが我が家の決断です。
本当にキャンピングカーって夢があるんですよ~!
次はどんなキャンピングカーにしよう?
迷うことなくキャブコンです!…いや、ハイエース好きなのでバンコンも捨てがたい…
たくさんのビルダーさんがいろんなキャンピングカーを作っています。
まず第一目標は『夫婦で北海道キャンピングカー旅行』なので、いつか買うときまでリサーチは怠らないようにしておきます!