寒くなってくるとぬくもりが恋しくなってきますね。
テント内でストーブで温まりたいところですが、絶対に気をつけて欲しいのが
一酸化炭素中毒。
毎年、キャンプでの一酸化炭素中毒の事故が起こっているようです。
一酸化炭素中毒の症状、回避行動や防止策を知って楽しく安全なキャンプをしましょう!
一酸化炭素とは?
一酸化炭素は無味・無臭、そして毒性の高い気体です。
体内へ酸素を運ぶヘモグロビンというのを学校で習ったと思いますが、この一酸化炭素は酸素より強固にヘモグロビンと結びつきやすいのです。
イス取りゲームと同じで、酸素が結びつくヘモグロビンが無くなってしまい、酸素の運搬が阻害されて体に様々な症状が引き起こされます。
一酸化炭素中毒の症状は?
初めは頭痛から始まり、その後吐き気や嘔吐・眠気・生あくび・ふらつきなどが現れます。
特に小さい子供は不快なことを自分で表現することが難しいので、ぼーっとしていたりやたらと眠そうな場合は要注意です。
このような症状は、疲れかな?とか風邪かな?と見過ごされがちですが、気のせいなどと思わず、換気をおこない外に出ましょう。
軽い頭痛の段階であれば回復すれば問題ありませんが、決して軽視せず、体調が戻らないようであれば病院を受診するようにしてくださいね。
また、体にしびれが出たり意識を失うようなことになれば命を失うこともあるとても危険な状況です。
そうならないようにまず回避行動を念頭に置くようにしましょう!
一酸化炭素中毒にならないために
火器を使用する時は最大限の注意を
テント内でストーブやカセットコンロを使う際の対処法は、とにかく
「換気」です。
建物内では30分〜1時間に1回の換気が推奨されています。
テントは建物ほど気密性は高くないですが、やはり換気は必要です。
一酸化炭素はほぼ空気と同じ比重ですが、温まっているときは軽くなり上の方に溜まります。
天井あたりの通気口を開けておくのは必須ですが、換気の際には思い切ってキャノピーを上げちゃいましょう。
寒いですが、背に腹は変えられませんからね!
未然に防ぐために、濃度チェッカーを使用する
そもそもテント内でストーブを使うのは火災の危険も伴うために注意が必要ですが、火に強い素材で薪ストーブなどを使えるテントもありますよね。
雪の積もったサイトに薪ストーブの煙突が出たテント、かっこいいです。
ストーブの取り扱いのあるアウトドアブランドもありますから、気をつけながら自己責任で使用する範囲なのかなと思います。
そこで、最低限持っていて欲しいのが一酸化炭素チェッカーです。
一酸化炭素の濃度が高くなってくるとアラートでお知らせしてくれます。
(キャンプ出発前に車の排気ガスに近づけて、正常に動作しているかチェックをしましょう)
色々種類はありますが、おすすめはやはり安心の日本製。
ガス警報器の国内最大手、新コスモス電機の一酸化炭素チェッカー。
煙・一酸化炭素を検知するほか、温度、湿度が測れる多機能が魅力です。
フックをかけられるようになっているので、テント上部にぶら下げられます。
海外製の安価なものもありますが日本語の説明書がなかったり、動作が不安なものもあります。
命に係わることなので私は日本製をおすすめします!
まとめ
ちょっとした油断で思わぬ事故に繋がることがあります。
冬は装備が増えがちで忘れ物をしてしまうことも多いので、【絶対にいるものリスト】を作って毎回指差し確認をしましょう!