「二次燃焼」という言葉を知っていますか?
焚き火をしている人なら一度は聞いたことがあると思います。
いつもの焚き火もいいですが、二次燃焼をすることのできる焚き火台は炎の美しさをより堪能できるんです。
まさに踊る炎といった感じで、いつまでも見ていられる魅力があります。
今回は二次燃焼の炎の魅力と、二次燃焼が楽しめる焚き火台をご紹介します!
二次燃焼とは?
一般的な焚き火台で薪が燃えている状態を一次燃焼といいます。
そして空気を効果的に取り込むことで、一次燃焼で燃え切らなかったガス(煙)を燃焼させるのが二次燃焼です。
薪をよく観察すると、端っこからガスや煙が出ているのがわかりますよね。
燃焼効率のよい焚き火台を使うとこのガスさえも燃焼してしまうのです。
二次燃焼の魅力
煙が少ない
焚き火をしていると気になるのが「煙」です。
うまくできないとあっという間に煙に巻かれて体中が煙くさくなったりしますよね。
ですが、二次燃焼では薪から出たガス(煙)を燃焼させるので嘘みたいに煙が出ません。
燃料を追加した時に一時的に煙は出るものの、いったん安定してしまうと立ちのぼってくる煙が炎に変わるのを観察できます。
炎が芸術的
二次燃焼には空気(酸素)が不可欠で、焚き火台の中で上昇気流が起こることによって、美しい炎が堪能できます。
初めて自分でやってみた時には、時を忘れてうっとりと眺めてしまいました。
具体的に言うと下から取り込まれた空気が上昇気流を作るのですが、炎がその流れに沿って筋を作って揺らめくのです。
まるで生きているかのような炎に、癒されること間違いなしです!
後片付けが簡単
燃焼効率がとてもいいので薪はほぼ燃え尽き、灰だけとなります。
冷えたら灰をゴミ袋に集めるだけなので、片づけがとても簡単です。
また、すすも出にくいので焚き火台もあまり汚れません。
クッカーも汚れにくいので調理に向いているといえますね!
二次燃焼の注意点
薪が大量に減る
1番の注意点は燃費の悪さ。
熱効率の良さゆえにどんどん燃えていってしまうので、次から次へと燃料が必要になります。
普段の1.3倍は焚き火台に食われていく感覚です。
荷物になりますが薪を多めに持っていくか、薪が売っているキャンプ場で現地調達するといいですね。
灰が下に溜まってしまう
焚き火を続けていると薪がほぼ燃え尽き、灰が底面に溜まります。
二次燃焼は空気の供給が命なので、底面からの空気が通らなくなると煙が出てしまいます。
ときどき揺すって空気の通り道を確保しましょう。(ヤケドには気をつけて!)
灰が溜まらないよう自分で網などを取り付けて改良している人もいますね。
※二次燃焼ができる焚き火台には、下に空気を取り込むための穴があります。
そこから灰が落ちるので焚き火シートは必須だと思います。
シートを敷いておけば、揺すったり、中をかき回したりして灰を落とすのも気兼ねなくできますよ。
二次燃焼が楽しめる焚き火台
Solo Stove(ソロストーブ)シリーズ
二次燃焼の焚き火台といえばこれ!
とても丈夫なつくりで、耐久性が高いです。
小枝や松ぼっくりなどでも燃料となるネイチャーストーブという種類の焚き火台です。
キャンプ場での現地調達も可能ですね!
ソロ向けからファミリー向けまでサイズが豊富で、自分のキャンプスタイルに合わせて選べるのが嬉しいポイント。
調理がしやすい形状なのも魅力です。
めちゃもえファイアーシリーズ
ユニークなネーミングの多いDOD(ディーオーディー)の焚き火台。
二次燃焼を鑑賞するために作られたような焚き火台ですが、もちろん調理もできます。
40cmの薪がすっぽり入るので、特別な燃料を用意することなくいつもの準備でOKですよ。
バリエーションとしてとしてソロ向けの「ぷちもえファイヤー」、A4サイズに折りたためてコンパクトになる「ぺらもえファイヤー」があります。
個人的にひらがなのネーミングがツボです。
その他お手頃価格のものも!
Amazonや楽天などで、小型サイズで2000~4000円くらいのものがあります。
私が持っているのもそんな感じのものですが、二次燃焼に問題はないですし、ゴトク付きのものもあります。
2台目の焚き火台にぴったりです。
まとめ
焚き火愛好家にはたまらない二次燃焼の炎。
100均などで焚き火台を自作してしまう強者もいらっしゃいます。
まずYouTubeなどで炎の美しさを見てみてください。
自分でもやってみたくなること間違いなしですよ!